初雪は主格が降る

ねたがばれてしまっていますが、せっかくまとめたので投稿します。

あれくらい初雪が降る(降った)という文を検索していて、あらためて気づいたのが
そういえば
Sataa vettä (räntää) (lunta).
で雨もみぞれも雪も分格が使われています。
ところが、前回の投稿で検索したensilumiはすべて主格が使われています

否定文になっても主格です。
Vaikka Lappiin on saatu ensimmäiset lumipeitteet, virallisesti ensilumi ei vielä ole satanut.pohjolansanomat.fiより
ラップランドでは初めて雪が覆ったが、公式に初雪はまだ降っていない。

他の雪では?ということでpuuterilumi(粉雪)を調べると、
Sataa puuterilunta.
で分格が降ります。

ensi-で強く限定されていますから、初雪は他の雪と違って特別なのでしょうか。

では、ensiluntaが降らないのでしょうか。検索してみました。
Ulkona sataa ensilunta, sisällä Sukula paistaa kanaa.(kauppalehti.fiより)
外は初雪が降っている、家の中ではSukulaが鶏をローストしている。

Silti ensilunta ei ole satanut vielä tänä syksynä. (iltasanomat.fiより)
しかしながら、この秋、初雪はまだ降っていない。

分格を全く使わないということはないようです。でも、頻度からみて圧倒的に主格を使うようです。

初雪のときは、肯定文でも否定文でも、現在形でも過去形でも完了形でも主格を使ったほうがよさそうです。


初雪は主格が降る」への2件のフィードバック

  1. 話の腰を折ってしまって、すみませんでした。

    musta kahvi さんが、記事にいろいろな文例を集めてくださったおかげで、私も考えたり調べたりすることになり、とても勉強になったのですよ。あらためて感謝です。

    その内容については長くなるので、自分のブログのほうに近日中にまとめようと思っています。その際、記事の中で、musta kahvi さんのブログにリンクを貼ってもかまいませんか?

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  2. いいえ、こちらこそいつも感謝しています。
    ほんとうは前編・後編と2日連続でアップする予定でまとめておいたのですが、先週は忙しくなってしまってブログのアップどころかフィンランド語の学習すらできなかったのです。だから間隔があいてしまって、その間に くうっけりさんのコメントがあったというわけです。

    今は少し落ち着いて、細々ですがフィンランド語の学習を再開しています。

    ブログのリンクについてはOKです。よろしくお願いします。これによって、フィンランド語学習者の輪が広がればいいなと思っています。

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