ハカニエミにガラス張りのホールが!

前回の投稿の続き…
タイトルの「?」が「!」に。
ヘルシンキ市のkiinteistölautakunta(「不動産委員会」とする)は昨日、フィンランド時間で午後5時少し前にハカニエミのマーケットホール改装に対する代替地を決めた。それは、なんとガラス張りのホールになったのだ。

決定を報じるHSのウェブサイトの記事はこう始まっている。
HAKANIEMEN kauppahallin väistötilat sijoitetaan äärimmäisen todennäköisesti Hakaniementorille pystytettävään lasipaviljonkiin. Helsingin kiinteistölautakunta päätti asiasta yksimielisesti torstaina hieman ennen iltaviittä.
「完全な」とか「完璧な」という意味のäärimmäinenの属格と「たぶん、おそらく」という意味の副詞todennäköisestiで可能性が高いことを表しているのだろうか。「建てる」という意味の動詞pystyttääが受動現在分詞になってlasipaviljonkiを修飾しているが、受動現在分詞には「~する予定の」というニュアンスを含むので、ガラス張りのホールはこれからハカニエミの市場に建設されることになる。そして、2つめの文のyksimielisesti、これは「満場一致で」という意味である。前回の投稿では”Kiinteistöviraston tilakeskus”が推奨したのは別のところであるが、不動産委員会は全員一致で決めたのだ。

このあたり、ヒエタラハティのマーケットホールの売却問題のときと似ている。このときも”Kiinteistöviraston tilakeskus”はマーケットホールを手放したかったのだが、不動産委員会は売却をしない決定をした。

既存の代替地ではなく、新たにガラス張りのホールを建てるのだから、予算も必要だし、時間もかかる。次の文は、記事の見出しである。
Poliitikot haluavat miljoonien eurojen lasipaviljongin Hakaniementorille
Kiinteistölautakuntaa johtava Juha Hakola pitää mahdollisena, että Hakaniemen hallin saneeraus viivästyy.
行政側はガラス張りのホールに100万ユーロを要求する。不動産委員会を率いるJuha Hakola氏はハカニエミのホールの改装が遅れる…” pitää mahdollisena, että…”、pitää +様格で「~とみなす」という用法があるが、ここではどうか?「että節を可能であるとみなす」でも、なんとなく言いたいことがわかるような気がするが、どんな日本語をあてればよいか…。

記事は長く、読み終わるまで時間がかかりそうなので、乱暴ではあるが途中を全部省略して最後へ。

“SiltasaarenkatuにあるHOK-elantoの2階が代替地として示されていたことを紹介した後、次の文で締めくくられている。
Kiinteistölautakunta hylkäsi nämä vaihtoehdot.
英語の”abandon”にあたる””hylätä”が過去形になって使われている。不動産委員会はそれらの代替地案を棄てた(「却下した」とでもしようか)。

ここからは観光客側の私見。
HSのサイトに予想される景観が写真になって載っていたが、ハカニエミの市場に建つガラス張りのマーケットホール、しかも改装中のみという期間限定だとしたら、ぜひ見てみたいと思いませんか?

さて、ハカニエミのマーケットホールといえば、ここ!

ハカニエミ2

ここで小物を買ってお土産にしたなあ。


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